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2020年1月1日

■【新春特別号】脱・プラスチックのお話し

〇海洋プラスチック問題とは

ご存知の通り、プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化しています。浜辺に打ち上げられたクジラの胃袋から大量のビニール袋が出てきたとか、ウミガメの体にビニールが絡まり呼吸ができなくて死んでしまった、といった報告を目にするたび、心が痛みます。
海を漂ううちに紫外線を受けて劣化し、粉砕されて小さくなったプラスチック片は、魚の体内に取り込まれ、それを食べる人間の体内にも取り込まれます。プラスチックは、海水に含まれている汚染物質を吸着しやすいので、我々はプラスチックと一緒に汚染物質も口に入れていることになります。
海には既に1億5,000万トンものプラスチックごみが存在し、30年後には海に住む魚の量と同じくらいになると予測されているそうです。


〇日本における現実

お店で売られているものはたいていビニールや発泡スチロールで包装されています。外出先で飲み物を買って持ち歩こうとすればペットボトル以外考えられません。会社の納会でケータリングを頼めば、後に残るのはプラスチックトレーとプラスチックコップの山です。スーツをクリーニングに出せば、プラスチックのハンガーとビニールカバーがもれなく付いてきます。
プラスチックの「捨て方」にも問題があります。ポイ捨てしていなくても、結果的に海に流れ出てしまうものが多いのです。例えば、昨年の台風では、河川が氾濫して家財道具が水に流されたり、風に飛ばされたりしました。その中にはプラスチック製品がたくさんあったでしょう。ポリバケツ、プランター、ビニール傘。それらはどこに行きつくかというと、海ですよね。公園のゴミ箱にビニール袋をきちんと捨てたつもりでも、ごみ箱からあふれ出て、風に飛ばされて、側溝に落ちて、川に流され、やはり海に行きつきます。
さらには、ちゃんと分別して資源ごみとして出したとしても、安心できないのです。日本は、リサイクルにかかる人件費を国内では捻出できず、年間150万トンものプラスチックごみをタイやマレーシアなどに輸出しています。しかし、そのタイやマレーシアに処理工場が整備されているわけではありません。結局は不法投棄され、海へと流出しているのです。自分たちの出したごみを他国に押し付けておきながら、便利で清潔な生活をしているつもりになっている日本、とても恥ずかしいです。


〇様々な取り組みとその側面

プラスチックによる海洋汚染を減らすための取り組み。それは、プラスチックごみを「減らす(Reduce)」「再利用する(Reuse)」「再生産する(Recycle)」の3Rが基本と言われています。
使い捨てプラスチックを廃止したり、燃料として再利用したり、ペットボトルから洋服を作ったりする企業が増えてきましたね。また、自然に帰るプラスチックや水に溶けるプラスチックの開発など、各国で様々な研究が行われています。
一方で、プラスチックのリサイクルにはエネルギーやコストが掛かり、効率的とは言えないようです。また、プラスチックを植物由来の素材に置き換えることで廃棄物の量は逆に増えてしまう、という側面もあるそうです。うまくいかないものですね。
プラスチックの生産量は必要最小限に抑えたうえで、使用後は燃料としてリサイクル、そして海洋汚染物質を吸着した海洋プラスチックもうまく回収できれば逆に海が綺麗になるのでは? なんて、夢でしかないのでしょうか。
でも、こうしたさまざまな側面や議論の存在を知って日頃から意識するのと、最初から諦めてしまうのとでは、大きく違ってくると思うのです。


〇私たちにもできること

日本では今年からレジ袋の有料化が義務付けられますが、有料になったから仕方なくマイバッグにするというのでは、ちょっと受け身に過ぎます。政府や企業に任せておくのではなく、私たち一人ひとりにできることがあると思います。
水筒を持ち歩く、エコバッグを持ち歩く、使い捨てのストローはもらわない、ハンガーはお店に返却する。そういった小さなことから積極的に実行したいものです。自分が捨てたゴミの行く先や、屋外に放置したプラスチックの行きつく先を考えて、小さなことでもまずはやってみましょう!

TOKO PLUMERIAは、天然素材の商品のみを扱っています。コットン、シルク、アタ、ラタン、パンダン、シーグラス、ココナッツ、貝殻。天然素材を使ったハンドメイド商品は、温かみがあって手に馴染み、長持ちし、そして何より廃棄しても自然界に戻ります。作るのに長い時間と手間が掛かるので、お値段は少々お高くなってしまうのですが、それでもこだわり続けたいと思います。
そして今後は、商品をお送りするときの梱包資材にも、できる限りプラスチックを使用しないよう心掛けます。イベント出店するときも、お客様がOKしてくだされば、ビニールバッグに替えて中古の紙箱や紙袋を使わせていただきます。空き箱や紙袋を捨てずに取っておく癖のある私にとって、これは好都合(笑)。

自然豊かな南国テイストが好きで、天然素材の手作り品が好きで、ステキな食卓を演出することが好き。
そんな理由から始めたショップです。地球のために、自分たちのために、できることから実行したいという思いで、年初のお便りはこのような内容にさせていただきました。
皆様も何かしら、心掛けていただけたら嬉しいです。

店長挨拶

お立ち寄りくださいまして、ありがとうございます。
当店では、お部屋にアジアンリゾートの雰囲気を添えるテーブルウエアやインテリア小物を取り揃えています。どうぞご利用くださいませ。

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脱・プラスチック!

当店は、天然素材を原料とした商品のみを扱うことは基より、商品をお送りするときの梱包資材にも、できる限りプラスチックを使用しないよう心掛けています。

プラスチックによる海洋汚染を減らすための取り組み。それは、プラスチックごみを
「減らす(Reduce)」
「再利用する(Reuse)」
「再生産する(Recycle)」
の3Rが基本と言われています。 政府や企業に任せておくのではなく、私たち一人ひとりにできること。まず、レジ袋やプラ容器やストローなどの使い捨てプラスチックをできるだけ買わない、使わない。廃棄するときにはリサイクルゴミとして処理する。わかってるけどついうっかり、を無くす。それだけでも少しずつ改善につながります。

便利なプラスチックをやめて、ちょっと不便になってみる。地球のために本気で取り組みませんか?

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