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2023年11月1日
■【はじめに】無宗教力
古今東西、多くの戦いや犯罪の種となっているのが宗教ですよね。宗教が原因で、家庭が崩壊したり、多くの命が失われているという現実。いったい何のための宗教なのか、なぜ世界中に宗教が存在するのか、などとガラでもなく考えてしまいます。
宗教を否定するわけではないのですが、宗教と実生活とを無意識に切り分けられる気質、宗教にとらわれない精神力、というのも、自分らしく生きるための大事な力なのではないでしょうか。
「困ったときの神頼み」的な生き方の方がシアワセなのかもしれません。
■【今月のトピック】インドネシアの高速鉄道、発進!
先月、インドネシアで、東南アジア初の高速鉄道が開業しました。最高時速は350Km、ジャカルタとバンドンの間、約140Kmを36分で結び、従来の所要時間の1/4 になったそうです。
「バンドンが通勤圏内になった」と大いに期待されているそうですが、運賃はかなり高額で、庶民が気軽に利用できるものではないと聞きます。日本で例えると、軽井沢に住んでいるちょっとリッチなサラリーマンが、北陸新幹線で東京に通勤するイメージでしょうか。
この高速鉄道の導入にあたっては、当初は日本の新幹線方式が採用される計画だったものを、土壇場で中国にとって代わられた経緯があります。中国が「一帯一路」構想の一環として、「インドネシア国費には負担をかけない」という提案をしてきたからです。ところが、建設用地の買収に手間取り、コロナの影響で計画が遅れたりして、結局インドネシアも国費を支出せざるを得なくなりました。
当初の予定より5年も遅れての開業となったわけですが、もうすぐ任期の切れるジョコ大統領としては、自分の任期内に開業にこぎつけてホッとしていることでしょう。
「ジャカルタとバンドンの間」といっても、実はジャカルタ駅とバンドン駅が直結されたわけではありません。ジャカルタ駅からやや離れたハリム駅と、バンドン駅からやや離れたテガルアール駅とを結んでいます。それってちょっと不便な気がしますが、理由があります。ジャカルタ駅とバンドン駅の周辺は交通渋滞が酷いので、わざと少し外れたところを発着駅とし、渋滞を緩和する意図があったそうです。なるほど。
この高速鉄道に乗車するには手荷物検査を受ける必要があり、車内ではインターネットも利用できるなど、セキュリティや利便性を供えているそうです。また座席には可動式の枕が付いていて、揺れも騒音もかなり抑えられているんですって。なかなか快適そうですね。
- 2024.03.30
- 15:11
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