■【はじめに】新しい時代へ
ここのところ、「平成最後の〇〇」という言葉でいろいろ盛り上がっていますね。いよいよ平成もあと4ヶ月。考えてみれば、新しい時代の幕開けをカウントダウンできたり、新元号を前もって知ることができるって、初めてのことですよね。
私は、以前IT企業で働いていたときに、元号が変わったり世紀が変わったりしたので、そういった折にはシステム対応がたいへんでした。コンピューターがエラーを起こして予期せぬ事態が発生するのではと、なんだか今でもドキドキしてしまいます。
さて、4か月後にはどんな気持ちで新時代を迎えるのでしょう。長期休暇となるため旅行を計画している方もいらっしゃることでしょうね。どこにいても、その瞬間を厳かに、そして晴れ晴れと迎えたいものです。
■【今月のお話し】噴火による被害
2018年は、日本でも火山の噴火や地震、土砂災害などが多発しましたが、インドネシアでも自然災害が多く発生し、甚大な被害に見舞われました。9月30日に起こった地震でロンボック島とスラウェシ島で2000人以上の死傷者が出たのは記憶に新しいですが、12月22日に発生した噴火に因る津波には、また新たな驚異を感じました。
今回噴火したアナククラカタウ島がある場所には、元々はクラカタウという火山島がありました。
クラカタウ島は、1883年に数回にわたり大噴火を起こしました。このときも41mにも及ぶ巨大津波が発生し、死者は36,000人に上ったそうです。数千キロ離れた場所でも噴火音が聞こえたとか、火山灰が地球を覆って世界の平均気温が1℃ほど低下したという記録が残っています。また、その後数年にわたって世界中で異様な夕焼け空が見られたそうですが、一説にはムンクの「叫び」に描かれている空は、この時の夕焼け空にヒントを得たものではないかとも言われています。
クラカタウ島はこの噴火で大部分が消滅し、その後に生まれた火山島がアナククラカタウ島です。(「アナク」はインドネシア語で「子」という意味です。)アナククラカタウ島は、昨年に入ってから活動を活発化させていたのだそう。それが判っていながら、事前に何らかの手を打つのは難しいことなのですね・・・。
インドネシアには、世界の火山の13%が集中しているそうです。ちなみに日本は7%。火山大国、インドネシアと日本、互いに援助し合えるとよいですね。