■【はじめに】1年経ちましたが・・・
ロシアによるウクライナ侵攻が始まって既に1年。1年前、私はこんなにも長く続くとは思いもしませんでした。どちらが勝つとか負けるとか、そういったことさえ考えず、きっと世界の国々が協力して全力で止めに入り、すぐに終わるだろうと、そんなふうに思っていました。しかし、実際はまだまだ続く様相を呈しています。
先日、ウクライナの勇敢さや巧みな情報戦略を称えるような番組が放送されていました。家も家族も失い、またいつ爆撃されるかわからない状態で、しかも工作員やスパイが身近に潜んでいるかもしれない不安の中で、生活を続けているウクライナ人の強さにはホントに驚かされます。
しかし、現地では戦争真っただ中だというのに、自分は暖かい部屋の中でまるでドキュメンタリー映画を見ているかのような、妙な気持ちでした。とにかく一日も早く停戦することを願って止みません。
■【今月のトピック】テンペ
皆さんは、インドネシアの食材、「テンペ」をご存知でしょうか。軟らかく煮た大豆を少し潰して、酢を加えたのち、テンペ菌で発酵させた食品です。インドネシア版の納豆とも言われます。でも日本の納豆のような独特の臭みはなく、糸もひきません。大豆本来の味に加えてナッツやチーズのようなコクがあります。高たんぱく低カロリーの健康食品ですので、お肉の代用品としても用いられるなど、ダイエッターの強い味方です。
どんな見た目かといいますと、少し潰れた大豆がぎゅっと板状に固めらた状態になっています。
調理するときは、包丁で切るか、手で割ってほぐして使います。生のまま食べても正直あまり美味しくないので、炒めるか、揚げるのがおススメです。火を加える前に味付けをするもよし、後から好みのソースを絡めるのもよし。
ということで、今回は、「揚げテンペ」を作ってみたのでご紹介します! ビールのつまみに良さそうでしょ?
もともと淡泊な味なので、いろいろアレンジできると思います。塩と好みのスパイスでシンプルに炒めたり、砂糖と醤油できんぴら風にしたり、ひじきと一緒に煮てもよさそうです。
テンペは日本でも作られていて、大手スーパー(成城石井、業務スーパーなど)で、真空パックに入った状態で売られています。日本製のテンペはインドネシアのものとはちょっと違っていて、クセが無さすぎるような気もします。どうやら、生でもそこそこ美味しく食べられるように作られているようです。本場インドネシア製のテンペは、東南アジア食材の専門店や、通販でも手に入りますので、機会があればぜひ食べてみてくださいね。
ところで、納豆菌はワラなどに付着している菌ですが、テンペ菌って何者なのかといいますと、バナナやハイビスカスの葉に付着している白カビの仲間なのだそう。納豆の起源は、「煮豆をワラで包んで持ち歩いていたら腐ってしまい、でも食べたら意外とイケた」という説がありますが、きっとテンペも、「煮豆をバナナの葉に包んでおいたら・・・」って感じなのかもしれませんね。